春爛漫・今だけのトリュフ
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dari K to the World
ブログ

【新作】プタニついに登場!

昨日のエントリーの続きです。
今日はプタニのどこがすごいかについて
少々熱く語らせていただきます。
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ワインやコーヒーや、そしてチョコでも通常
飲み比べ、食べ比べをする際に基準となるのは品種と生産国。
あるぶどうの品種でフランス産とチリ産の飲み比べとか、
アラビカコーヒーのグアテマラ産とエチオピア産とか。
チョコレートも、ガーナ産とエクアドル産と、と良く比べたり
しますよね。
でも、ちょっと待ってください!
味の違い=産地の特徴とするのはあまりに短絡過ぎるのではないでしょうか?
チョコレートの味に最も大きな影響を与えるのは
もちろん原料であるカカオ豆。
そのカカオには品種、生産国(環境)、発酵、乾燥、焙煎、
ペースト化などの要素があるわけです。
ということは生産国による味の違いを知りたかったら、
他の条件を一定にしなければならないのが普通です。
つまり、ガーナとインドネシアのチョコの食べ比べをして
産地の違いを感じたかったら、カカオの品種を一にして
(たとえばフォラステロ種)、発酵も木箱なら木箱、
バナナの葉ならバナナの葉で統一して、乾燥も
天日干しか熱風乾燥か薪でいぶすのかを統一しなければなりません。
もちろん焙煎温度やカカオ以外の原料の配分も
同じにしないと厳密にはいけません。
だって、片方は焙煎温度が高くて深煎りにしてもう一方を
浅煎りにしたら、その味の違いは、産地でなく焙煎の
違いになってしまうから。
同様に、片方には砂糖を多く入れて、もう片方には少なくいれたら
甘さの違いはカカオ豆の産地に由来するのではなく
単に砂糖の量に起因するのですから。
そう考えると、世の中に出回っている「食べ比べ」や
「テイスティング」が、僕はそもそも厳密性を大きく
欠いているものと思ってしまいます。
誰がどのように発酵させたか、そして誰が何度で何十分間
焙煎させたか、そういうのも知らないで、産地の表示だけを
見てカカオマスやクーベルチュールを買ってきて、
それをさらに加工したチョコレートを買ってきて、それで
食べ比べしてみましょう、ってオイ!と突っ込みたくなります。
穿(うが)った見方かもしれませんが、大学院で長い間
研究生活をしていた癖なのか、こういった普通の人は何も
感じないことにでも、つい目がいってしまいます。
さて、前置きが長くなりましたが(でもこの前置きは
重要なのです!)このプタニのすごさ、
それは他のDari Kのチョコレートとあわせて
純粋な食べ比べが出来ることにあります。
つまりカカオ豆はどれもインドネシアのスラウェシ島産の
フォラステロ種。プタニはドラム式のロースターで
薪を使って直火焙煎していますが、Dari Kの他のチョコは
京都の工房でオーブンによる熱風焙煎。つまり豆の種類や
産地、発酵は同じだけど焙煎方法が違う。
もちろん砂糖の配合なども同じにしているので
純粋な焙煎による違いをお楽しみ頂けるわけです。
これこそがカカオ豆を自家焙煎しているからこそ
出来る試みであり、他のショコラトリーでは真似できないこと。
食べてみるとあまりの味の違いに相当驚かれると
思います。同じ産地の豆なのに味が全然違う、と。
こんな試み、多分世界でもDari Kが初なのでは、と
思います。(違ったら指摘してください!!)
そもそも豆の自家焙煎からするところなんて
世界に数えるだけしかいないから、そのショコラトリーが
やっていないのであれば、世界初っていうのも十分
あり得るわけです。
このプタニ、今回のバレンタインの特別セットには
4個木箱入りでも、8個木箱入りでも12個木箱入りでも
箱の大きさに関わらず全てにいれました。
ですので、焙煎によるチョコの味比べ!が
できるようになっています。またこれに伴い、
これまでお付けしていたチョコレート・フレーバーの
解説のリーフレットも一新。
店頭では一足先に販売を開始していますが、
まだ試していない方は是非お試しください!
尚、2月1日~14日にお買い求めを希望される方は
当日販売はほぼ出来なくなると予想されますので
今月中にお早めにご予約下さいませ。
ちなみにお取り寄せは再三品切れとなっており
大変ご迷惑をおかけしております。今後しばらくは
お取り寄せ出来ない状況が続くかもしれませんが
少しでも余力ができたら受付ますので、
お取り寄せサイトをチェックしてみてください。