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dari K to the World
ブログ

上場!?

今日は日経新聞の取材を受けた後、午後は
上場に関するセミナーに行ってきました。
僕自身、これまでの金融キャリアにおいて新規上場(というか
IPOという言葉をよく使っていましたが)する企業の
分析など何度も手がけてきたゆえに、上場とは何ぞやとか
上場のメリット・デメリットはもちろん理解しています。
でもこのブログは社員も読んでいるので、社員教育の一環として
簡単に説明すると、上場とは会社の株を株式市場で売買できるように
することです。ちょっとイメージ沸かないかな。
それでは説明を変えて、会社ってそもそも誰のものでしょう?
従業員、お客様、地域の人、社長、いろいろ考えはあるでしょうが
厳密には株主のものです。
社長が自ら株を持っていることもあるし、従業員が株を
持っていることもあります。また社長や従業員とは全く関係なく、
誰も会ったことのない人が株主(その会社の所有者)なんてことも
もちろんあります。
さらに言えば、そもそも人ではなく、投資ファンドが
株主だとか、会社Aが会社Bの株主だったりもするんです。
もちろん、株主(株の持ち主)は一人だけである必要はなく、
何十人、何百人と株主がいる会社もありますし、大きな企業だと
株主だけで数千、何万人というところだってもちろんいっぱいあります。
あなたの勤務先の会社の株主は誰でしょう?
(Dari K社員、答えられる??)
もしこの問いにすぐに答えられないとしたら・・・・
でもそれが現実なんですね(笑
もし株主が社長や経営陣ではない場合、その社長や経営陣は
株主(オーナー)から、経営を任されているだけなんです。
たとえば僕がトヨタの株をもっていたら、トヨタの
どの従業員よりも僕はトヨタのことに口を出す権利が
あるんです。だって僕が株主だから。トヨタは僕のものだから。
従業員が何千人いようと、僕は自分の会社であるトヨタのために
利益を出すよう彼らを間接的に雇っていて、働いてもらってるわけなので。
まあ、トヨタというのは日本のみならず世界規模の
超大企業なので、現在株主も66万人いるそう(HPより)なので、
自分1人ではなく、66万人の株主みんなのものですが。
さて、話を元に戻して、会社は株主のものだとすると、
成長する会社に賭けたい、という人もきっと多くいるでしょう。
それは、成長する会社の株を持っていれば、株価(株の価値)があがり
将来それを売ってお金をもうけたい、という人もいるだろうし、
自分も株主になって、その企業のことをもっと良く知り、
色々応援していきたい、という人もいるでしょう。
でも、上場というのをしていないと、株は簡単に
買ったり売ったりできないのです。だって株の値段も
分からないし、誰がどこで何株持っているかもわからないから。
それでは上場するとどうなるか?
株を売りたい人も買いたい人も、株式市場で取引が
できるようになるわけです。
相手がどこの誰かはわからないけど、市場で買い手と売り手の
値段があえば、株を売買することができるんです!
ということは、企業にとっては、自分の会社の株を刷って
株式市場で売れば、そのお金を調達することができるのです!
銀行でお金を借りなくても、株を発行さえすればそれでOK!
これにより、会社は資金調達の手段を増やすことができ
(普通は銀行から借金しますが、これを「間接金融」といい、
株式市場から調達することを「直接金融」といいます)
株を発行してお金を調達するのは、借り入れではないので、
返す必要もないお金を手に入れることができるのです!
ちなみに銀行からの借り入れを間接金融と呼ぶのは、銀行は貸し手であるように
みえますが、実は銀行はいろんな個人のお金を預金として預かって
そのお金を企業に貸し付けているので「間接」になるんです。
それに対し、個人や企業が、自分の選んだ会社の株を買うのは
「直接」自分たちの意志で買うわけなので「直接金融」ですね。
ということで、上場すると株式市場からお金を借りる(というか返さなくても
いいお金を調達できる環境に身をおく)ことができるメリットが
ある反面、多くの人にきちんと財務状況や今後の経営計画を
説明しなければならない責任を負ったり、監査が厳しくなったり、
株主から配当をよこせ!と要求があったり、まあ色々な
厄介なこともそれなりに出てくるのです(世の中そんなに甘くない!)
だから、上場するかしないか、というのは、お金が沢山必要で、
より多くの人に株を買ってもらい、そのお金で設備投資をして
ビジネスを拡大していきたい企業にとってはきっと上場した方がいいし、
今のままで会社を運営していければ問題ない、とか、お金が必要なら
銀行から借りるからいい、という会社にとっては不要なんです。
世の中、会社は400万以上あるんです。
そのうち大企業は0.3%だけ。残りの99.7%は中小企業。
大企業か中小企業かの違いは、業界や資本金によって
分かれるので詳しくはこちらの中小企業庁の
統計をみてくださいね。
それで、中小企業にとっては、上場というのはほとんど
縁のない話なんです。でも大企業へ成長していく過程では
お金もいるし、人材も必要になるし、知名度もあげたいし、
となると、上場を考える時期になるわけです。
(もちろん、「大企業=上場している」わけではないですよ!
特に資金調達のニーズがない会社はいくら大きくたって
上場するメリットがないので、していないんです。)
さて、話を一番初めに戻して、今日の午後に上場セミナーに行ってきたのは
僕が上場を目指しているのかといえばそうではなくて、
昨今の上場のトレンドを知りたかったのです。
Dari Kとしても、上場することで資金調達を図り、
それを元手に規模の大きな投資や雇用創出をして
社会に還元していく、というフェーズも今後来るかもしれません。
ただ、今はそれよりも目の前の大きな課題を一つ一つ
クリアしていくのに必死で、それどころではないというのが本音。
それでも、経営者(そしてDari Kの株主)として、
先の先を読んでいかないといけない。そこで今回は
いずれ、もし、将来、何かの拍子で、ひょんなことから(笑)、
上場することになるのであれば、今のトレンドを知っておいて損はない、
という趣旨で参加しました。
う~ん、でもどうだろう。上場するならインドネシアの
ジャカルタ市場か、シンガポール市場がいいですかねぇ。
世界に羽ばたくビジネスモデルを考えているのに
日本で上場する意味は?なんて、考えちゃいました。
久しぶりの経済系のトピックは、バーっと書けて楽しいですね。
最後にお知らせですが、Dari Kによる
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締め切りが近いのでお申し込みはお早めに!定員はいずれも
7人のみの少人数コースです。
なんて書きたくなっちゃいました(笑