春爛漫・今だけのトリュフ
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dari K to the World
ブログ

インドネシアから今帰国しました。

 旅にハプニングはつきものですが、今回も多分にもれず 多くのハプニングがありました。

 

それにしてもインドネシアは面白い。

島の数が18,000以上あるとか、もうその時点で「多すぎ!」 と突っ込みたくなるほど。

同じ国なのに時差もあるし(スカイプで話していると 話がかみ合わなくなってくる)、同じナシゴレン (インドネシアのチャーハン)なのに場所によって色が全然違う。

 

↓スラウェシのナシゴレンはケチャップ味は全くしないのに なぜか赤い(謎!)

 

nasi goreng

でもひとつだけどこにいっても共通してるのは 「いい加減」なこと。

良い意味でもそうでなくても、本当にいい加減。

 

今回のたった数日の滞在の中で出くわしたいい加減な 体験の中でも、空港部門の「ここがいい加減だよインドネシア」 Best 3を発表します。

 

No.3 スラウェシからジャカルタへ向かう飛行機は1時間の遅れ。

なのに遅れているとの放送なし。いい加減!

しかも搭乗ゲートも勝手に変わってる。いい加減!

ようやく飛行機が着いて搭乗すると、自分が座るはずの 座席におばちゃんが座ってる。いい加減!

ジャカルタについて預けた荷物が出てくるまでまた1時間。。。 しかも表示されているレーンから出てこない始末。いい加減!

ジャカルタで別の航空会社の便(日本行き)に 乗り継ぎだったので乗り継ぎに4時間見ておいたのが不幸中の幸い。

 

もし効率性優先で時間かつかつにスケジューリングしていたら 乗り遅れるところだった><

 

No.2 スラウェシの空港でチェックインしたときのこと。

日本人かと聞かれました。

そうだと言うと、その空港職員が 無線で連絡をし別の空港職員を呼びます。

 

すると、この呼ばれた人は、実は昔日本で2年間働いていたそうで 日本人と話したくてしょうがない、とのこと。

空港で 日本人がいたら彼を呼ぶように同僚に言ってあるのだとか。

でもこれを知ったのはだいぶ時間が経ってから。

そうだとは知らず、はじめは片言の日本語を話す この職員にこちらは超警戒。

バックパッカー歴が長い私は、「日本語を話す外国人 =騙そうとする悪い人」の先入観が植え付けられているので、 相手が何か話してもこっちは分からないふり。

 

以前、同じジャカルタの空港の職員に「何でマカッサルに来た?」と 聞かれて以前「仕事の一環だ」と言ったらビザが云々ということで 1時間以上軟禁されたことがあったのでここでも無言。

 

結局、お互い徐々に話をして悪い人じゃないと分かると 急に仲良くなりました。

 

しまいには、VIPラウンジに案内され コーヒーやスイーツをご馳走に!

 

僕は格安航空会社の エコノミーのチケットなのに。。。いい加減!

でもこれは嬉しい!

さらに驚いたのは、VIPラウンジは本来飛行機のファーストや ビジネスクラスの旅客向けの施設であって、そのイメージどおり スーツを着たお金持ちそうな人が座ってくつろいでいるのですが、 その横で、空港職員(バッジをつけて制服着てるのですぐわかる)が 何人も携帯いじったりコーヒーのみながら新聞読んだり!いい加減!!

 

No.1 ジャカルタの空港で荷物をチェックされました。

僕のパスポートは赤い10年有効のもの。

今年2013年で有効期限が 切れるこのパスポート。

何十カ国と旅していたから、パスポートの 査証のページは数年前に全て埋まり、ページを増設しています。

それでも増設ページももうほとんど残りがないくらいにスタンプやら ビザでビッシリ。

だからみんな興味本位で見るんです。

そしていわれのない荷物検査。 いい加減!

(でもこれは日本でも同じ)

 

そして何も悪いものはもっていないことが分かると、 (分かったのに!)、賄賂の要求!

空港の至るところに 「賄賂は犯罪です。絶対に賄賂を渡さないように」と インドネシア語と英語で書いてあるのに、賄賂要求してくる 荷物検査のおじさん。いい加減!

 

インドネシア語は分からないふりをしていると、諦めきれない そのおじさん、今度は若い職員を呼んで英語で説明させます。

若い職員は「私の上司はタバコをすいたいといっている」と。

勝手に吸ってくれ! 僕はタバコを吸わないので、タバコは持ってない、と言うと お金でも良い、と。

そのまま分からないふりをする。

すると今度は「my boss wants to drink kopi!!(上司が コピ(コーヒー)を飲みたいと言っている」と。

勝手に飲んでくれ!

 

もう相手にしてられないので、笑顔で「ティダ・タウ(「分からない」 のインドネシア語」と言って逃げました。ホントいい加減!

 

でもその1分後に、チェックインするときに 別の若い男の子と話をしていたら、彼は今は空港で働いているが もうすぐ辞めて起業したい、と。

どんな分野で起業したいか聞くと、農業関連とのこと。

僕がスラウェシのカカオ事情やDari Kの取り組みを話すと、 目を輝かせて聞いてくれ、カウンターでしばし起業の難しさについて 語り合い。

仕事そっちのけで話しこむ彼。僕はいいけど、いい加減!

 

メールアドレスを交換して、Facebookでつながることを約束してお別れ。 そんなこんなで、いい加減なんだけど、どこか憎めない国民性。

困ってたら、みんな優しく助けてくれます。

今回もダンボール3箱をバスに乗せるときに、ポーターが手伝って くれそうになったので、財布はかばんの中だしチップをあげられないから 「ティダ・アパ・アパ(大丈夫、手伝わなくて)」と言ったのですが 笑顔で手伝ってくれました。

 

またホテルでwifiが壊れていてつなげなかったので、 それだと仕事にならないから他のホテルに行く、と言うと 全然関係ない近くのホテルをいくつかピックアップしてくれました。

 

しかも雨がどしゃぶりで降っていたのですが、バイクで タダで乗せていってくれたり。

少しチップを払おうとしたけど、 さっと走り去っていってしまいました。

それから空港からの公共バスに乗っても、僕が最後の乗客で雨が 降ってるからと、行き先のすぐそばまで送ってくれたり。

 

みんないい加減で、たまに目茶苦茶だと思うけど、困ったときには そのいい加減さでいつも助けられる。

 

日本に帰国すると、機内預け荷物のことでもめたり、 僕が正しかったのに全く謝罪がなかったり、荷物検査で また詳しく調べられたり。

いい加減な対応や適当な態度に困ることも多いけど、 いつも笑顔に溢れているそんないい加減なインドネシアが 実は嫌いではないと帰国すると(いつも帰国した後に)思うのでした。