春爛漫・今だけのトリュフ
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dari K to the World
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ゴロンタロ訪問記② ~VIPルームの真実~

さて、今回の旅程は、関空(飛行機7時間)➡バリ(飛行機1.5時間)➡マカッサル(飛行機1.5時間)➡ゴロンタロ(車で3時間)➡ボアレモ県という行程でした。いや~もう書くだけで遠い。気が滅入りますな~。

実際バリまでは分かっても、マカッサルとゴロンタロってどこやねん?って話ですが、またまた分かりやすくgoogleさんから地図を拝借します。

Sulawesi地図

この島です。え?この島はアルファベットのKの形をしているって?そうです、Dari KのKはこの島のカタチ、つまりスラウェシ島を指しているんですよ!(ちなみにDariは「~から」という意味のインドネシア語なので、Dari KとはKの形の島つまり「スラウェシ島から(のカカオ)」という意味だったって、知ってましたよね?)

このスラウェシ島、島と言いつつめちゃくちゃ広いです。スラウェシ島の玄関口であり最大都市である南端マカッサルから、北に位置するゴロンタロまで距離にして約1,500km。つまり、日本の本州の北から南と同じくらいだから!!

Kのカタチをしているスラウェシ島はインドネシアで4番目に大きな島(ニューギニア島、カリマンタン島、スマトラ島に次ぐ)であり、世界で11番目に大きな島なんです。ちなみに日本の本州は世界で7番目に大きな島。

国土面積は約18万平方キロなので、日本の37万平方キロの約半分ですが、南北の距離でいったらスラウェシも本州も同じような長さなんです。つまりスラウェシ島って聞いてインドネシアの一つの小さな島を想像したら大間違いで、日本の本州と同じくらい大きいと考えてもらったほうがいいということです。

私個人のフェイスブックではたまに書いていますが、このスラウェシ島、インドネシアでもとても大きくて存在感のある島なのに、ジャカルタを擁するジャワ島や、日本人に人気のバリ島とはかなり違ってとってものどか。そののどかさが致命的であり、これまでも様々な悲劇を生み出してきました。たとえばスーツケースが届かないという事態は日常茶飯事。

3回に1回くらいの割合でスーツケースが空港に届かず(あとあと見つかるのですが、自分が空港到着時にベルトコンベアーで出てこない)、それゆえ何度もスラウェシでは現地で下着を買いました。中国製のブリーフとか、もう日本で見ないような代物がたくさん(笑

パンツ

さてさて、今回はJICAのプロジェクトで来ているのですが、かなりハードスケジュール。というのも、今イスラム教の国ではラマダン(断食)月であり、夜明けから夜更けまで食事はもちろん水も一切とりません。ここボアレモ県は敬虔なイスラム教徒が多く、レストランも18:00過ぎにしか飽きません。なので昼ごはんにありつけないという強制断食状態です。

といっても面白いのは、ここにはレストランが2つしかないこと!ぐるぐる市内を回ってもらったけど、全然ない!なんとか1つのレストランで昼ごはんを頼んだのですが、そこは海沿いの小さなシーフードレストラン。メニューがあるかと聞くと、メニューはごはんと焼き魚と空芯菜の炒め物(インドネシア好きならご存知のカンクン・ゴレン!)しかないと。だったらそれをお願いと注文すると、なんと店員3~4人が一斉に竿を取ってきて魚を釣りはじめた(爆) 養殖しているので網で囲ってあるものの、なかなか釣れない。。。15時にお店に入ったのですが、料理が運ばれたのは2時間後の17時。マジで21世紀かと疑うような時の流れでした。

ホテルは市内に1件だけ。ということで「どのホテルに泊まろうかな~?」なんていうチョイスできないんですが、まあこれもすごい。一番高いVIPルームに泊まっているものの、VIPルームだからってトイレットペーパーなんてありません。そしてシャワーのお湯が出ない。それどころかシャワーヘッドが壊れていてないので、壁から水が放出される。VIPルームなのにこれだぜ!ワイルドだろぉ?

しかも部屋にはゴキ〇リさんがおりました。しかも超特大。日本のゴキさんの2まわりくらいある東南アジアのキング的な大きさ。だから私は勝手に彼をキングと呼びました。キングの何が厄介かって、動きがとんでもなく鈍い!だから逆に怖さ倍増!!隣の部屋に泊まっているチームメイトが「ゴキブリが部屋に出た!」って言ってたので、いずれ私の部屋にも来るんだろうな~と薄々心配してたら、その翌日にはキングが来ちゃった。招かれざる敵、早くも我が部屋に参上。

そこまで大きいと殺すのもためらわれるので、そのまま放置。(ちなみに、隣の部屋のチームメイトも殺さず放置していたとの後日談。その後いなくなったといっていたので、間違いなく彼の部屋に一晩泊まったキングが今私の部屋にいると思われる)。

まあですね、冷静に考えてみてくださいよ。とんでもなく大きなキングが、狭い部屋に潜伏しているわけです。ベッドから降りたらキングがいると知りながら安眠ができるでしょうか?もう頼むから飛んでだけ来ないでと願いながら目を閉じる私。すると沈黙に響く蚊のブンブンという羽音。ベッドの上では蚊の攻撃。ベッドから降りるとキングのテリトリーやし。VIPルームなのに。なんでやねん。

極め付けはタオル。

タオル

これHYATTって刺繍あるやん!なのにこどものパンツみたく自分のホテル名がマジックで書いてある~。どんなホテルだよ!と突っ込みどころ満載。こうしてカカオを見る前にゴロンタロのVIPルームにて体力を奪われるのでした。

続く・・・かな?