春爛漫・今だけのトリュフ
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dari K to the World
ブログ

【カカオ農園訪問記4】 いざ、Luwu県へ

さて、ウマールさんの車で市内へ向かいます。
既に日が暮れかかっているし、私も飛行機で
疲れているだろうから今日はゆっくり休もう、
そうウマールさんが言ってくれました。
ウマールさん「で、Kei,ホテルどこ予約してるの?」
私「あ、どこも予約してない。適当に安いとこ泊まるから、
この辺(地図を見せながら)で降ろしてください。」
ウマールさん「・・・・」
私「・・・・」
とまあ、こんな感じで車内の雰囲気が
変わったわけです。
このブログをはじめたばかりの頃に書いたと思いますが
私は元(現役!?)バックパッカー。
これまで50カ国以上は行ってます。たいていのことは
経験してきました。でもホテルにはあまり泊まって
いませんでした。安宿、ドミトリー、ユースホステル、
駅の待合室、空港の外、公園、この辺に泊まってました。
あれ、最後の方はもう宿泊施設ではないですけど。
初対面のウマールさんはそんなこと知る由もないので
日本人の私が、しかもビジネスを始めるための
視察で来た私が、そもそも空港から出るなり
ビニール袋をかかえてやってきて、ホテルも予約してない
なんて、相当驚かせてしまったようです。
「Umar-san, tidak apa apa」
私は何度も彼にそう言いました。
tidak apa apaとはインドネシア語でノープロブレム、
つまり「問題ない、大丈夫」ということです。
それでも心配するウマールさんは急遽友人の家に
電話して、私をとりあえず一泊させるよう頼みました。
逆に迷惑をかけてしまって悪いな~と思ったものの、
このやさしさがインドネシア人の良い所であり、
また旅人に優しいのはイスラム教国の人の
特徴だということをふと思い出しました。
貧乏旅行をしていた私が初めてヒッチハイクを
成功させたのはオマーン。ドバイのあるUAEの隣の
国でした。公共のバスが少ないオマーンでは移動も
一苦労。いちいちタクシーなんか使えないし、
思い切ってやってみたら成功。その後も何度も
ただ乗りさせて頂きました。
あるいはヨルダン。ぺトラ遺跡を見に、公共の
バスに乗ったら、日が暮れて真っ暗に。
遺跡の近くのホテルは高そうだから参ったな~と
運転手に言うと、大丈夫だといい着いたのが
彼の自宅。もう遅いから、今日はうちに泊まっていけ、
と泊めてくれました。(ちなみにこの家で人生はじめて
三つ子をみました。双子ならまだしも三つ子ですよ!!)
まあそんなことを思い出しつつ、ウマールさんの友人
アクバルさんの家にその日は泊まることに。
着くとウマールさんは車を返してくる、と言います。
ウマールさんの車だと思ってたものは、私を空港に
迎えに来るためにわざわざ借りてくれたものでした。
すっごく恐縮してしまいました。
自分のために車を借りてくれた挙句、空港からは
なかなか出てこないし、出てきたと思ったら
スーツケースじゃなくバックパックにビニール袋姿だし
ホテルはとってないし。どうしようもない自分(汗
車を置いて戻ってきたウマールさんはご飯を食べに
近くの食堂へ連れて行ってくれました。
スラウェシ初日の夕食はインドネシアのチャーハン、
「ナシゴレン」でした。ナシ=ご飯、ゴレン=炒める、
なのでそのまま炒飯ですね。
CIMG3307.jpg
左がウマールさんの友人、ズルさん。右がウマールさん。
ウマールさんの隣がウマールさんの奥さんのリンダさん。
夕食後は宿泊場所であるアクバルさんの家に
行き、その日はバタンキュー。
翌日起きてみると、朝食の準備ができていました。
CIMG3310.jpg
私とウマールさんとアクバルさん。
朝から豪華すぎる・・・・
この日は今後のカカオ農園の訪問スケジュールを立てました。
そしてその夜、マカッサルから約8時間かかる
Luwu県目指して夜行バスに乗ることに。
おーいよいよカカオ農園へ!
ドキドキで夜行バス乗り場に行くと・・・・
CIMG3340.jpg
ドッカーン!!
暴走族のバス版みたいなド派手なバスがずらり。
怖さからくるのか、翌日のカカオ農園訪問の興奮からくるのか、
心臓が高鳴ります。ああ、多分前者ですね。
こうしてこのド派手なバスに乗るのでした。
(続く)