Dari K(ダリケー)

Dari K to the World
ブログ

再び・・・

*今回はちょっと旅の記録的に書きます。
今までの文体とは違いますが、こういう書き方も好きなので。
またインドネシアにやってきた。
僕は飛行機が大好きだ。
とはいっても飛行機そのものが好きなわけではない。
ボーイングの最新機とかエアバスの何とかと言われても
全くわからない。
そうではなくて、あの飛行機に乗るときの
「これから日本を離れます」という暗黙のメッセージが
心を躍らせる。だから同じ飛行機でも国内線には全然興奮しない。
50カ国も60カ国も旅していたからといって、
飛行機に慣れているかといえばそうでもない。
バックパックでまわっていた頃は、基本は陸路。バスと鉄道
そしてたまに船。飛行機は旅のはじめと終わり、そして
大陸間を移動するときくらいだった。
なのに今は頻繁にインドネシアに行く。
しかもジャカルタとかバリとかメジャーなところではないから
乗換えが大変だ。
でも乗り換えは苦じゃない。それどころか、
乗り換えないと行けないところに行っていることに
興奮したりする。
何度きてもインドネシアは、わくわくする。
乗り換える旅に、インドネシア人の乗客率が上がる。
大阪発の飛行機に何人のインドネシア人が乗っていたか
分からないが、シンガポールで乗り換えてジャカルタに
行くときにはもう半分くらいはインドネシア人のはずだ。
そしてジャカルタから国内線で移動するときには
もう9割9分がインドネシア人だろう。
インドネシアのビザは空港で到着時に取れる。
25米ドルだ。25ドル出せば、それで終わり。
昔はインドネシアに行くのにビザは必要なかったのに、
何で今は必要なのか、いつも若干苛立つ。
JICAのプロジェクトでいろんな支援をしているのに。
でも仕方ない、インドネシア人が日本に行くには、
日本大使館でビザを申請し、たぶんだけど日本側でスポンサー
(保証人)をつけ、時には面接をするのだとかいう話も聞く。
それに比べれば、到着時に25ドル払えばそれで終わりの
ビザは随分楽なものだ。
シンガポールの空港は広い。
そして30メートルおきくらいにパソコンがある。
ソファーがある。マッサージ器がある。
公衆電話もシンガポール国内はタダだ。
明るくて、綺麗で、広い。行く度に便利になっている。
今回シンガポールでの乗り継ぎは12時間だった。
夜中12時について、インドネシア行きの便は翌日昼の12時。
別々の航空会社だし、行き先が行き先なので(笑)接続は
若干悪い。
12時間の乗り換え時間は、はっきりいって微妙だ。
シンガポールは、行ったことのある人なら分かるが、
国自体が小さいので、空港から中心部までタクシーで夜中なら
20分くらいだ。町の中心に泊まる必要もないので
空港近くに泊まれば10分程度でいける。
でも、今回は空港で時間を潰すことにした。
ラウンジを使用するのだ。格安航空券で行っているから、
当然航空会社のラウンジは使用できない。
でも昔金融業界にいた頃に作ったちょっと格の高いカードで
空港内の多くのラウンジをフリーで利用できるのだ。
軽食からドリンクから、お酒もビジネス雑誌も新聞も
インターネットもすべて揃っている。加えてシャワーもあるし、
タオルだって用意されている。下手に町に出て、
安いホテルに泊まるよりよっぽど良い。
とはいえ12時間ひとつのラウンジにいるのは
疲れる。僕は何を隠そう、バックパックで世界を
放浪していたのに、夜行バスなんてもう何百回と
乗っているのに、体を水平にしないと眠れないという
体質なのだ。
ねずみがいたり、ゴキブリがいたり、天井に
ヤモリがびっしり張り付いている安宿だって
何とか眠りにつけるのに、綺麗な飛行機や
夜行バスのシートでも、かなりリクライニングが
利いたとしても、眠れない。
もう病といっていい。
「水平にならないと眠れない病」
そうして12時間の間にラウンジを4つハシゴして
よもや水平に眠れるところを探したのだが
最新のマッサージチェアはあるのに、
出来立てのスープやシンガポールカレーはあるのに、
めっちゃ広いトイレ&シャワーブースはあるのに
そして寝ても問題ないくらい綺麗なカーペットが
床に敷いてあるのに、横たわれる場所はなかった。
そんな身体で2度目の飛行機に乗り、インドネシアの空港で
なぜか入国前に(帰国時じゃないのに!日本のパスポートなのに!)
入国管理官の部屋で質問攻めにあい、インドネシアのカカオ農家の
ために頑張ってるのに分かってもらえずかなり頭にきた。
はじめは穏やかに話していたが、あまりに理不尽に
すべての書類を見せろという管理官と揉めにもめて、
「日本のインドネシア総領事にDari Kの吉野を
入国させて良いか電話しろ」と言うと、面倒くさそうに
もう行っていい、と釈放された。
空港タクシーは高いから(といっても日本円で1000円はしないのだけれど)
乗り合いバスで市内まで出た。
そこからバイクタクシーを捕まえ、ヘルメットをかぶり
一路駅まで飛ばす。駅に着くと目的地までの一等車がなくて
普通車の切符しかないと。普通車で構わない、と言うが
駅のお姉ちゃんは本当に普通車でいいのかと念を押す。
「Tidak apa apa(問題ない!)」と言うものの、そこまで
大丈夫かと言われると急に不安になった。
駅構内で電車を待っていても電車は到着しない。
近くのPoliceの制服を着たお兄ちゃん達に尋ねると、
英語がみんなできないのか、「お前答えろよ」
「お前が聞かれたんだからお前が答えろよ~」みたいな
やり取りをインドネシア語でしている。
微笑ましいけど問題解決にならず。
とおりがかりのおばちゃんが2時間遅れで19:00に
列車が来ると教えてくれる。
一応ほかの駅員にも聞くが、やっぱり2時間遅れだという。
2時間遅れで、普通席。着いた頃にはもう夜中。
既に身体は疲れている。参ったな~と思いつつ時間をつぶしに外に出た。
1時間半が経ち、18:30。
再び駅の構内に戻ると、Policeの制服の兄ちゃんが
「早く来い」の手招きをする。
どうやら僕の列車は既に到着していて、もうすぐ出発するらしい。
2時間遅れというのを真に受けて19:00に列車が来るものと
思っていたが、理由は分からないが18:30にはその列車は出発寸前。
なんとか駆け込みセーフ。
バックパッカー時代のドキドキ感が蘇る。
信じられるのは自分だけ(笑
3
↑座席は90度(直角)。シートは固め。けっこうキツイ。
列車はギーギー言いながら進む。
予定通りの速度なのか、その列車でいいのか、
よく分からないけど、硬い椅子に座りながら
何年かぶりに空港で買った地球の歩き方インドネシアを読む。
自分の行くところの記述は一切なし。
だれも歩かない場所だった。
また長い旅が始まった。
2
↑夕食はサテ(インドネシア版焼き鳥)とスープ。
ソースはピーナッツ味。これがインドネシアに来たことを実感させる。
「社長は現在、海外出張中です」
Dari Kのスタッフは今頃バレンタインの催事出店を
要請する多くの百貨店のバイヤーに対し言っているのだろうが、
バックパッカーよりも過酷なこんな出張を想像している
バイヤーは間違いなく一人もいないはずだ。
(続く・・・かも)